3月定例会一般質問②中学校の部活動支援について

一般質問

発言 黒川
少子高齢化社会が声高に言われて、久しくなりました。国をあげて少子化対策にも臨んでいるとは思いますが、見る限りその成果が確実に上がっているとは言いづらいのは周知のとおりでございます。

国勢調査によると、今治市の人口は、昭和55年の19万7,818人をピークに、大合併した平成17年でも17万3,983人、その10年後の平成27年には16万人を割り込み、さらに今後10年で14万人程度になると見込まれており、本市においても、人口減少の解決策を見い出すことが難しいことが窺えます。
中でも0歳~14歳の年少人口と、15歳~64歳の生産年齢人口の減少率は著しく、ピーク時と平成27年で見ると、老年人口が約1.1倍に増加しているのに対し、年少人口は約6割(58%)減、生産年齢人口は、約3割(32%)減という現状です。なぜ町から若い人が出ていくのか、定着していかないのか、少子化対策で本来大事なことは何か、皆さんは考えたことがあるでしょうか。一番大事なのは、平等な関係のもと、一人ひとりが「ここに住んでいて幸せだ」「ここにいて大丈夫なんだ」という安心感を持つことであると、私は思っています。

今治市は、合併12年経った現在においても、陸地部、島しょ部の一体感が完成しているとは言い難い状況です。そういった状況を鑑み、市長は「オール今治」を掲げておられるのだと思いますが、そのためには、旧市内、島しょ部含む旧郡部の一体感醸成を 推し進めていかなければならないのだと思います。その一つとして、今回は、学校教育下における部活動支援、特に旅費の補助についてお伺いしたいと思います。

質問 黒川
(子供を取り巻く教育環境における、部活支援体制について)
先程申し上げましたように、平等な関係のもと、一人ひとりが「ここに住んでいて幸せだ」「ここにいて大丈夫なんだ」という安心感が市民の中にあることが、今治市をより豊かなものにしていくために必要です。しかしながら、超少子高齢化の波は、とどまるところを知りません。
特に島しょ部における人口減少は、地域を支え維持する力を著しく損なうという点でも死活問題です。こういった環境下では、若い世代の定住と活力が重要になります。とりわけ、子供たちを取り巻く教育環境は、その格差を埋めることで、より安心、安定した暮らしを実現する可能性が高まります。学習面については、生徒数も減少傾向にあって各学校の特色と個性を生かした環境を作って下さっていると思います。また、課外活動もより豊かな情操を作る上では必要です。昨今、部活動のブラック化が問題となり、部活動のあり方そのものについての議論もあるようですが、今治市は部活動に力を入れている中学校も多く、しっかり実績を残している部活動も少なくありません。子供たちの、日々仲間と切磋琢磨して鍛錬を積み着実な活動により、心身ともに成長している姿を試合や発表の場で触れるたび、子供たちのやる気をしっかりサポートしていかねばと思う所であります。

そこで1点目、体育部・文化部双方に対し、現在今治市としてどのような補助、支援を行っているかを改めて教えてください。

答弁 教育委員会事務局長
現在、部活動のサポートは保護者が中心となり、行っているのが現状でございます。部活動は児童生徒の体力や技能の向上や豊かな人間性を育むなど、教育的意義は大きいものでございます。しかしながら、従来より、部活動は課外活動の位置付けとなっているところであり、部活動にかかる経費も含めまして、保護者を中心とした活動支援となっております。
議員ご紹介のとおり、しまなみ海道を通行する市主催の大会、あるいは、四国大会・全国大会へ参加する旅費につきましては、体育部と文化部に対し市から、あるいは中学校体育連盟を通じて支援しているところでございます。また、体育部につきましては、市内学校が独自で主催する大会や練習試合・交流等につきましても、中学校体育連盟を通じて一部補助が行われているようでございます。

質問 黒川
(今治市内の生徒間交流の観点から見た支援のあり方について)
現在、主に中学校の部活動では、放課後の校内活動のほかに他校との交流も行われていることと思います。
中でも、体育部の活動においては他校の生徒と触れ合うことで刺激を受け、より研鑽を積むことができる利点があります。実際に、強豪校と言われる学校は、市内外の学校やチームとの交流もさかんな場合が多いです。島しょ部においても、力をつけている部活動もあり、子供たちの頑張りに底知れぬ可能性を感じているわけですが、子供たちのやる気をサポートすることは、未来に活躍してくれる人材をこの地で確保する大きな役割の一つであると思います。
現在、体育部の活動では、陸地部で行われる総体、新人戦などでは、島しょ部の学校にしまなみ海道通行料を補助して頂いておりますが、体育部、文化部ともに、島しょ部を含む市内一円で行われる他校との練習・交流が行われる際に、橋の通行料が発生する場合の補助についてどのようにお考えでしょうか。陸地部の旧郡部も旧市内への移動は時間もかかり、車の引率に頼らざるを得ない現状です。しかし、同じ「今治市」でありながら、島しょ部にはそこに橋の往復通行料がプラスされます
地域格差が埋まらなくては、地域の発展を安易に考えることはできないでしょう。平等な機会があり、その選択肢が用意されてこそ、次のステップに進めると思います。そういう意味でも、今治市の部活支援の在り方について、今後の方向性も併せてお伺いさせて下さい。

答弁 教育委員会事務局長
中学校の部活動において橋の通行料の支援については、各部の活動状況、練習試合の回数なども異なる中で、どういう形の支援が適正であるかなども検討する必要があろうかと思います。
また、国等におきましては、教員の負担軽減を図る視点などから「運動活動の在り方に関する総合的なガイドライン」や「運動部活動の抜本改革に関する緊急提言」など改革案が検討中でございます。
こうした動きにも注視しつつ、また、他市の動向等も参考にしながら、今後、児童生徒の健やかな成長に欠かせない部活動の在り方や、部活動への支援についても研究してまいりたいと思います。

発言 黒川
中学校の部活動支援についてですが、若い世代が未来の担い手として、地域を支えるチカラとして、一人ひとりがより輝いて活躍できるよう、機会の平等のもと選択肢を用意することは、柔軟な自治体運営に欠かせません。陸地部と島しょ部の相互交流をより円滑に図るためにも、部活動の在り方についての議論もさることながら、現状、向上心をもって取り組んでいる事柄においては、子供たちが住んでいる地域で優劣を感じることなく活動にまい進できるよう、「オール今治」の観点から是非、その下支えについて真面目に研究、検討をして頂きますよう強く要望いたしまして、私の質問を終わらせて頂きます。

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